2018年01月17日

1/17の日記

滝口悠生の本を2冊読んだ。

芥川賞を獲った『死んでいない者』と去年の『高架線』。

今35歳のこの人、読ませるなあ。

漱石が最初の5ページを次々に読ませるのは才能だ、みたい
なことを言っていたけれど、この人はまさにそういう作家だ。

どちらの作品もパッチワークというかジグソーパズルという
ような作りになっていて、その文体がこの人の大きな特徴な
んだと思う。

どの町にも、たくさんの人の生活があって、その一人一人に
これまでの人生と今があって、当たり前だけれど、誰が主役
ということはないのだ。

一人一人の考え方や物の見方があって、どれが正解でどれが
優れているということもない。

こういう書き方は今まであったかな。

神の目線でもなく、誰か一人の目線でもない。すべてが並列。

ユニークだと思うし、面白い。

上手い。

次の作品も読んでみたいと思わせる。

やっぱり今の30代は面白い。


posted by ミヤマ カヨコ at 17:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする