2017年05月29日

5/29の日記

きのう海を見てきた。
生まれてから2度目の海。

稲村ガ崎にある、イラストレーターで絵本作家として活躍
した伊藤正道氏のギャラリー、giogio factory(ジオジオ
 ファクトリー)に出かけた。

生まれてから2度目の江ノ電に乗り、車窓から海が見えた
時の感動と言ったらなかった。

初めて海を見たのは19歳の時。江ノ島だった。あの時も
江ノ電に乗った。けれども、それはようやくデートまでこ
ぎつけた男の子のことで頭の中がいっぱいだし、緊張のし
っぱなしで、海どころじゃなかったのだ。海なんか見えち
ゃいない。覚えてるのは、足元の砂だけだ。

あれから何十年か経って、きのう海を見た。おそらく人生
で初めて海を見た。

初めて見る水平線。水平線の向こうに見えるたくさんのヨ
ット。頭上を飛ぶ何羽ものトンビ。波の形。そして初めて
聴く波の音。

目と耳に刻み込むまで長い時間海を見ていた。

伊藤正道氏は、こんな海を毎日眺めながら描いていたから、
あんなふうにピュアな作品を作れたに違いないと思った。

車窓から海を目にした瞬間に、自分の人生には大きな何か
が欠けていたと直感した。

海を見て生きてきた人間とそうではない人間には大きな違
いがあるはずだ。何か決定的な違いが。

今更それをどうすることもできないけれど、知らなかった
これまでの人生とこれからの人生はきっと違う。

いい歳こいて何言ってんの、ってとこだろうけど、ま、い
いさ。

もっと自分を解放して、もっと自分を開放して、たくさん
の感動を味わわなくちゃいかん、と思ったのだ。




posted by ミヤマ カヨコ at 13:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月25日

5/25の日記

国立劇場で文楽観劇してきた。

六代豊竹呂太夫襲名披露公演というので、文楽の口上
を聴いてみたかったのもあった。

歌舞伎の襲名披露の口上ほどの派手さはないし、人数
も少ないけれど、みんなそれぞれユーモアを混ぜて、
上手い口上だった。聴けてよかった。

俄か文楽鑑賞者で、ほぼ初心者で、知識も情報もほと
んどないから、感想もとんちんかんかもしれない。

去年まだ英太夫の時に聴いた時には、ちっともいいと
は思えなかったから、今日も期待を持たずに聴いてい
た。

ところが、これはうれしい誤算。前回の印象とはうっ
て変わったいい出来だった。

どうしたんだろう。襲名して化けたのか。

そうかもしれない。

70歳にして、化けたか。本人も70歳を自分の転機
と考え、ここからスパートすると言っている。

70歳からのスパート。すごいね。伝統芸ならではだ。

しかし、こうも考えられる。

今日はこの人のための公演だ。この人が引き立つよう
な演目で、この人のいいところが引き出されるような
場を受け持たせてもらえたに違いない。

この太夫は今日のような「情」を語ったら、いい味が
出るんじゃないだろうか。この前聴いた場は豪快さや
大きさが必要だった。そこには向いていなかった。

向いていなかっただけなのだ。それなのに、ダメと決
めつけてしまってはいけなかったのだ。

そりゃ、文楽の場合、自分に向いてる演目だけやるっ
てわけにはいかないだろう。どんな演目だって語れな
くちゃいけないだろう。

でも、向いている演目や場で魅力的に語れるのだとし
たら、それが十のうちの一つしかなくても、残りの九
が全然ダメでも、十のうち十が全部上手くソツなく語
れても、ちっとも魅力的じゃない太夫よりずっといい。

少なくとも、私はそういう人が好きだ。

70歳にして、ようやくすべてのことが一つにつなが
てきたと呂太夫は言っている。

やっぱ芸の道は長いね。まだまだどころじゃない。
まだまだまだまだまだまだ・・・・
posted by ミヤマ カヨコ at 20:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月13日

5/13の日記

いつもの喫茶店。

となりのテーブルに座る80歳に近いと思しきババア
3人の話が耳に入ってきた。

「区からお祝い金がきたわよ。わずかなお金。ケチねえ。」
「xxxに折り紙サークルがあるわよ。折り紙はタダだし。」
「xxxに組みひもサークルあるわよ。タダよ。」
「xxxに行くバスツアーがあるのよ。バス代タダよ。」

こんな話が延々と続く。
話のキーワードは「タダ」。
タダかタダじゃないかで「意味」のあることかないかが決ま
るらしい。

80年近くも生きてきたんだから、なんだって「タダ」で
いいだろう、ってことらしい。

長い間家事をやって、亭主や子供の世話をして来たんだから、
もうそろそろ自分の好きなように生きたい、タダで、ってこ
とらしい。

自分の時間を有意義に使うなら「折り紙サークル」や「組み
ひもサークル」に行く、か、タダで。

他にやることないのかよ。他に考えることはないのかよ。他
に大事なことはないのかよ。

80年近くも生きてきて、しかもまだまだ長生きしそうで、
あと何年も、そんな風に生きていくしかないのかよ。

そんな風に生きて、あとは死ぬだけかよ。

昔の女はそんなもんよ、か? 普通の生活してる女の生き
方なんてそんなもんよ、か?

だからフツーは嫌いなんだよ。

長い間ご苦労さまでした、大変だったでしょう、なんて絶
対言わないよ。

なんかしろってんだ、ババア。

こんなババアどものツマンネエ話聴いてるくらいバカバカ
しいことはない。

腹が立つ。胸糞悪い。

せっかくのケーキが不味くなった。

金払え!
posted by ミヤマ カヨコ at 17:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする