2018年04月03日

4/3の日記

今自分の中で「世阿弥」がブームになっている。

何年も前に『風姿花伝』や『花鏡』は読んでいるのだけれど、
今改めて読み直してみると、そこに書かれている内容が全く
違う深さで身に染みてくる。

能に気持ちが向き始めたところに、ちょうど出会ったのが、
世阿弥の再来と言われた能楽師「観世寿夫」。

この人の『井筒』をDVDで観、この人の書いた『心より心に
伝ふる花』を読み、『日本の名著 世阿弥』の中で書いてい
る『演戯者からみた世阿弥の習道論』を読み、激しく感銘し、
その説に納得させられた。

同じ世阿弥論でも、評論家や学者が頭で書くものと、実際に
舞台を務めている能楽者の書くものとでは、明らかに説得力
が違う。

一緒にするなと怒られそうだけれど、同じ体と声を使って表
現をする者として、切実に胸に迫ってくるものがある。

まったく次元は違うけれど、それでも励まされた気持ちになり、
勇気をもらったと思っている。

シェークスピアより200年も前に、日本には世阿弥という大
天才が存在したのだ。そして、世阿弥がこの世を去ってから、
およそ600年の後に、その世阿弥のスピリットと頭と技術を
受け継ぐ天才が存在したのだ。

そう考えるだけで、感動してしまう。

なんだかワケのわからないヘンテコなうたをうたっているこの
身にも、もしかしたらそのスピリットの何億分の一くらいは引
き継がれているかもしれないじゃないか。

そう信じることにしよう。
posted by ミヤマ カヨコ at 16:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする