2017年05月25日

5/25の日記

国立劇場で文楽観劇してきた。

六代豊竹呂太夫襲名披露公演というので、文楽の口上
を聴いてみたかったのもあった。

歌舞伎の襲名披露の口上ほどの派手さはないし、人数
も少ないけれど、みんなそれぞれユーモアを混ぜて、
上手い口上だった。聴けてよかった。

俄か文楽鑑賞者で、ほぼ初心者で、知識も情報もほと
んどないから、感想もとんちんかんかもしれない。

去年まだ英太夫の時に聴いた時には、ちっともいいと
は思えなかったから、今日も期待を持たずに聴いてい
た。

ところが、これはうれしい誤算。前回の印象とはうっ
て変わったいい出来だった。

どうしたんだろう。襲名して化けたのか。

そうかもしれない。

70歳にして、化けたか。本人も70歳を自分の転機
と考え、ここからスパートすると言っている。

70歳からのスパート。すごいね。伝統芸ならではだ。

しかし、こうも考えられる。

今日はこの人のための公演だ。この人が引き立つよう
な演目で、この人のいいところが引き出されるような
場を受け持たせてもらえたに違いない。

この太夫は今日のような「情」を語ったら、いい味が
出るんじゃないだろうか。この前聴いた場は豪快さや
大きさが必要だった。そこには向いていなかった。

向いていなかっただけなのだ。それなのに、ダメと決
めつけてしまってはいけなかったのだ。

そりゃ、文楽の場合、自分に向いてる演目だけやるっ
てわけにはいかないだろう。どんな演目だって語れな
くちゃいけないだろう。

でも、向いている演目や場で魅力的に語れるのだとし
たら、それが十のうちの一つしかなくても、残りの九
が全然ダメでも、十のうち十が全部上手くソツなく語
れても、ちっとも魅力的じゃない太夫よりずっといい。

少なくとも、私はそういう人が好きだ。

70歳にして、ようやくすべてのことが一つにつなが
てきたと呂太夫は言っている。

やっぱ芸の道は長いね。まだまだどころじゃない。
まだまだまだまだまだまだ・・・・
posted by ミヤマ カヨコ at 20:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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