2018年02月22日

2/22の日記

国立劇場で文楽を観てきた。

今月は八代目竹本綱太夫五十回忌追善・豊竹咲甫太夫
改め六代目竹本織太夫襲名披露公演で、特別な思いを
持って出かけて行った。

新織太夫は42歳という若さ。これからの文楽界を背
負っていくべき人。

つい先日50歳で始太夫が亡くなって、どうしても文
楽の太夫の部のこれからを心配してしまう。

今日の織太夫の語りは熱演と言っていいと思う。大き
な名前を襲名して、責任感が増して、気持ちも盛り上
がっての語りだったと思う。燕三の三味線がその熱演
を引き立てていた。

この太夫の魅力はなんと言ってもその声にある。大き
く、劇場を揺らすような迫力がある。

これは大事なポイントで、強味だと思う。40代という
体力的にも気力の面でも盛りの時だ。今はみんなで盛
りたてて、小さくまとまらないように見守っていくべ
きなんだと思う。ここでつまらない批評で、つぶして
は何にもならない。

まだこれからだもの。まだまだこれからだもの。楽し
みじゃないか。

そうなのだ。そう思うのだ。でも・・・

芸は難しいよね。

素晴らしい声で、迫力満点で、熱演だったし、技術
も確かだったのに、正直言うと、感動できなかった。

なぜだろう。

「やっぱり浄瑠璃は情でんな。」と竹本住大夫は言っ
た。

この「情」が肝だ。

住大夫自身、70歳を過ぎてから「情」が出せるよう
になったという。

そう。今日の織太夫を聴いていて感動できなかった
のは、この「情」を感じられなかったからだと思う。

まだ42歳だもの。70歳まではまだまだある。

いきなり70歳にはなれない。

だからといって今を一生懸命生きなかったら「情」
を語れる立派な太夫にはなれない。

芸の道は長いね。

住大夫も言ってた。
「しんどいでんな。」

posted by ミヤマ カヨコ at 21:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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